気付いたらスマートプランの電気料上がっとるやん!!
我が家では、2019年製の三菱のエコキュートを使用しています。
エコキュートを使用している家では、恐らく皆さん太陽光もセットで付けていることが多いかと思います。
購入当時は、ハウスメーカーの営業から売電もあるのでFIT期間切れてから自家消費した方が良いですよと言われましたが、
売電単価<電気料金
となっている今では昼間に沸かして自家消費した方が得なんじゃないかと思い始めました。
計算した時の試算も合わせてご紹介したいと思います。
この記事を読んでほしい人
- 太陽光発電していて、昼間に沸かすための設定が無いエコキュート使っている方
- 昼間に沸かすとメリット・デメリットを知りたい方
昼間に沸かす設定がない!そんな方のための回避方法
我が家のエコキュートも昼間に沸かす設定が出来ないんです・・・。
機種自体に昼間に沸かす設定がないエコキュートでもあることをするだけで簡単に昼間に沸かすことが可能です。
ズバリ「時間をずらすこと」です。
深夜料金を使用して沸かすようになっているエコキュートは、午前1時から午前6時の間でお湯を沸かすように設定されています。(東京電力のスマートライフプランの場合)
※電力会社により、深夜料金の時間は異なるのでご自分の電気料金プランを確認してください。
困らないように時間をずらす場合は、単純に12時間ずらせばいいのですが、午後1時から午後6時に沸かすようになってしまします。
その場合、発電されていない時間にかかってしまう場合もあるので、極力発電していない時間にかからないように午前10時から沸かすように設定しました。
我が家の設定は、午前10時~午後3時の間に沸かされるようにしました。
発電量を見る限り、午前7時から8時ごろに発電が開始するのですが、多く使っても大丈夫になってくるのが9時以降のため、念のため午前10時からになるようにしました。
午前10時とする場合、9時間を時刻から引きます。
沸かす量が多い場合は、少し長くなるかもしれませんが、だいたい発電している時間に収まるようになると思います。
エコキュートの仕組み
三菱のエコキュートを使用していますが、ヒートポンプ式というのが採用されています。
エアコンの室外機に似た外観のヒートポンプユニットは、エコキュート独自のもので、屋外の空気から熱を集めて、その熱をお湯のわき上げに利用します。わき上げには、電気エネルギーも必要になりますが、空気の熱を利用して効率よくお湯を沸かす「ヒートポンプ式」の為、少ない電気で高効率な運転が可能です。
引用元:三菱電機エコキュートとは?より
恥ずかしながら、単純に電気だけでお湯を沸かしているのだとばかり思ってました・・・。
この説明見た時に、もしかして夜中より日中の方が沸かすのにも電気が節約できるのではとも考えました。
売電 < 買電 の価格となってしまった今では、一石二鳥の効果ですよね。
電気料金計算
初歩的な話ですが、電気料金はどうやって算出されているのかですが、下記の計算から算出されます。
- 基本料金
- 電力量料金
- 燃料費調整額
- 再生可能エネルギー発電促進賦課金
- 口座振替割引額
上記から計算された金額が請求されています。
高くなるという話題になっている主たる影響原因が「電力量料金」と「燃料費調整額」です。
以前にくらべ、使用料のベース料金が上がったのと、世界情勢の影響で燃料費が高騰したからです。
燃料調整費は、現在(2023年8月現在)は少し下がってきているようですが、ガソリンの価格見ると来月あたりからまた上がりそうですね。
オール電化の場合、使用する電力が大きいため燃料費調整額がかなり大きく料金に影響します。
↓2020年からの東京電力圏での燃料調整費になります。※各電力会社の燃料調整費は新電力ネットから確認できます。
年月 | 価格 | 年月 | 価格 | 年月 | 価格 | 年月 | 価格 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2020年01月 | -2.06 | 2021年01月 | -5.20 | 2022年01月 | -0.53 | 2023年01月 | 12.99 | |||
2020年02月 | -2.18 | 2021年02月 | -5.17 | 2022年02月 | 0.74 | 2023年02月 | 6.04 | |||
2020年03月 | -2.13 | 2021年03月 | -4.85 | 2022年03月 | 1.83 | 2023年03月 | 4.69 | |||
2020年04月 | -2.09 | 2021年04月 | -4.32 | 2022年04月 | 2.27 | 2023年04月 | 3.25 | |||
2020年05月 | -2.04 | 2021年05月 | -3.64 | 2022年05月 | 2.74 | 2023年05月 | 2.21 | |||
2020年06月 | -2.11 | 2021年06月 | -3.29 | 2022年06月 | 2.97 | 2023年06月 | 0.91 | |||
2020年07月 | -2.44 | 2021年07月 | -3.06 | 2022年07月 | 4.15 | 2023年07月 | -0.46 -9.95 | |||
2020年08月 | -2.85 | 2021年08月 | -3.11 | 2022年08月 | 5.10 | 2023年08月 | -11.21 | |||
2020年09月 | -3.53 | 2021年09月 | -2.58 | 2022年09月 | 6.50 | 2023年09月 | ||||
2020年10月 | -4.18 | 2021年10月 | -2.04 | 2022年10月 | 8.07 | 2023年10月 | ||||
2020年11月 | -4.64 | 2021年11月 | -1.53 | 2022年11月 | 9.72 | 2023年11月 | ||||
2020年12月 | -5.01 | 2021年12月 | -1.09 | 2022年12月 | 11.92 | 2023年12月 |
直近で、燃料調整費がマイナスになったので安くなったと思いそうですが、次の通り電力量料金の1kwあたりの使用料が高くなったので結局変わっていなさそうです。
7月からなんと、1kWhの料金が昼、夜間ともに10円近く上がっています。
日中はなんと36円・・・。うちの売電価格の約三倍!!
こうなってくると自家消費した方が、いいですよね・・・。
本当に安くなるのか試算
試算なんかいい。結果を知りたい!という方は下記の記事を参照ください。
エコキュートだけの単純な使用料(ワット数)を我が家では出せないので、沸かすのにどのくらいかかったかの大体の想定で計算します。
となります。
全部、日中の太陽光発電分で賄えるのであれば(1kw = 15.4円なので)間違いなく安いのですが、天気都合のため、時には日中の高い料金(1kw = 35.96円)の全使用になることもあります。
エコキュートの1日の平均消費電力は、だいたい3~6kWhなので5kWhとして計算してみます。
1ヵ月の消費量は、5kWh * 30日 = 150kWh となります。
※時期やタンク容量で変わってくるので、目安で考えてください。
パターン1
時間 | 電力元 | 消費電力(kWh) | 単価(円) | 調整額(燃料+賦課金) | 調整後単価 | 金額 | 料金 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
日中 | 太陽光 | 105 | 15.4 | 0 | 15.4 | 1,617 | 2,794 |
電力会社 | 45 | 35.96 | -9.81(-11.21+1.40) | 26.15 | 1,177 | ||
夜間 | 電力会社 | 150 | 28.06 | -9.81(-11.21+1.40) | 18.25 | 2,738 | 2,738 |
+56 |
パターン2
時間 | 電力元 | 消費電力(kWh) | 単価(円) | 調整額(燃料+賦課金) | 調整後単価 | 金額 | 料金 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
日中 | 太陽光 | 105 | 15.4 | 0 | 15.4 | 1,617 | 3,298 |
電力会社 | 45 | 35.96 | 1.40(0+1.40) | 37.36 | 1,681 | ||
夜間 | 電力会社 | 150 | 28.06 | 1.40(0+1.40) | 29.46 | 4,419 | 4,419 |
-1,121 |
パターン3
次に、90%太陽光で賄った場合です。
時間 | 電力元 | 消費電力(kWh) | 単価(円) | 調整額(燃料+賦課金) | 調整後単価 | 金額 | 料金 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
日中 | 太陽光 | 135 | 15.4 | 0 | 15.4 | 1,617 | 2,471 |
電力会社 | 15 | 35.96 | -9.81(-11.21+1.40) | 26.15 | 392 | ||
夜間 | 電力会社 | 150 | 28.06 | -9.81(-11.21+1.40) | 18.25 | 2,738 | 2,738 |
-266 |
パターン4
時間 | 電力元 | 消費電力(kWh) | 単価(円) | 調整額(燃料+賦課金) | 調整後単価 | 金額 | 料金 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
日中 | 太陽光 | 135 | 15.4 | 0 | 15.4 | 2,079 | 2,639 |
電力会社 | 15 | 35.96 | 1.40(0+1.40) | 37.36 | 560 | ||
夜間 | 電力会社 | 150 | 28.06 | 1.40(0+1.40) | 29.46 | 4,419 | 4,419 |
-1,780 |
結果
まとめの表の見方ですが、日中金額=日中に沸かした場合、夜間金額=夜間に沸かした場合です。
日中金額としているのは、電気量の売電分を相殺する前となるので、日中請求額がエコキュートで日中に沸かした分の実際に請求される金額となります。
太陽光 | 調整額 | 日中金額 | 夜間金額 | 日中との差額 | おまけ(日中請求額) | |
---|---|---|---|---|---|---|
70 | -9.81 | 2,794 | 2,738 | +56 | 1,177 | |
70 | 1.4 | 3,298 | 4,419 | -1,121 | 1,681 | |
90 | -9.81 | 2,471 | 2,738 | -266 | 392 | |
90 | 1.4 | 2,079 | 4,419 | -1,780 | 560 |
上記の表からわかるように、発電量でどれだか賄えたかよりも調整額(燃料調整額+再エネ賦課金)がいくらになるかの影響が大きいです。
調整額のマイナス値が大きければ大きいほど損する可能性が高いですが、今の使用料単価が調整額が逆にプラスになると昼間に沸かしていた方が得になります。
※東京電力スマートライフプランの場合になります。
メリット
電気料金が抑えられる
なんといってもこれです。
昨今、電気料値上げの話が多いので少しでもランニングコストを下げたいと思っている方にはお勧めです。
上記で計算している通り、調整額のマイナスが大きくならない場合は、基本的に日中の沸かしにした方が抑えられそうです。
ただし、10kw未満の場合の余剰買取で売電している方は、シミュレーションをしてからの方がよいので日中の発電量と売電価格で確認しましょう。
夜中に比べて気温が高いのでそもそも消費電力が少なくて済む
記載の通りですが、夜中に比べて沸かすときの外気温が高いので結果、沸かすため消費電力が少なくて済みます。
それに加え、冬の場合は温度差が高いのでより効果を発揮します。
沸かしてから保温しておく時間が短くなる
大体の家庭では、夕方~夜にお湯を使用することが多いと思うので湧きあげてから数時間で使うことになるため保温の時間が短くて済みます。
保温しておく時間が短くなることによって、使えるお湯の量が多くなる(高温のお湯を水で割って設定温度にして出している)ため結果的に電気量の節約にもなります。
デメリット
エコキュートリモコンでのパッと見の時間がわからない
エコキュートの時間を時計代わりにしている方は少ないと思いますが、ぱっと見の時間がわからなくなります。
慣れの問題もあると思いますが、最初は時間をずらしたことにより、この時間にお風呂沸かしたい場合は何時だっけ・・・という状態になります。
お風呂予約とかは、一度設定してしまえばそんなに変更することはないと思うのでそれほど困らないはず!!
日中で沸かした場合の電気料 < 夜間で沸かした場合の電気料 となる可能性もある
天気が悪い日が続く場合に、夜間で沸かしておいた方が良い可能性も出てきます。
また、一番影響を受けるのは、何度も記載していますが調整額の部分です。
この調整額が、マイナス値が多くなる場合は、1kWhの電気使用料金が売電売電よりもやすくなる場合があります。
その点を考慮して設定するか判断しましょう。
冬場の朝方はお湯が切れているかもしれない
お昼に沸かすため夜の間に覚めてしまって、朝方はお湯が使用できないかもしれないです。
私は、まだ昼に替えてから冬を越していないためここは実際どうなるかはまだ分かりません。
可能性がありそうだったので一応、デメリットとしてあげました。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今の電気代(電気料単価)だと、太陽光の発電分は基本的に自己消費がよさそうです。
一旦、このまま昼沸かしの様子を見てみようを思います。
試算通りになったか・・・もう少ししたら記事にしようと思います。しました!
オール電化ではない方は、エネチェンジ から電力会社自体を見直すのもありかもしれません。
以前、エネチェンジ という比較サイトを使用して、Looopでんきに変更しました。
1年くらいLooop電気を使用していたのですが、燃料調整額がJEPX(市場価格連動型)になってしまったためなくなく東京電力に戻しました。
その時は、JEPXの影響で東京電力とかよりも料金が高くなるということだったのですが、2022年に制度が見直されたみたいです。また、安くなったのかな・・・後で調べてみよう。
ランニングコスト見直しで、電力会社切り替えの比較もおすすめです。
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