風災の時の火災保険申請時に、火災保険申請サポート申請の注意のビラが入っていました。どうやら最近、火災保険申請サポートのトラブルが急増しているようです。
保険申請サポートのトラブルって何だろうと思いいろいろ調べてみました。
この記事でわかること
- 火災保険の申請サポートは違法のなのか
- 火災保険申請サポートは行わない方が良いのか
申請サポートは違法ではない
まず、火災保険申請サポート自体は違法ではありません。
ただし、火災保険の申請自体は加入者が行うこととなっており、第三者(弁護士以外)が代行(代理で申請)することは契約違反になります。
したがって、弁護士以外の代行請求は、保険金詐欺とみなされるので注意が必要です。
「申請の代行を行います」などHPに記載してある火災保険申請サポートの業者には注意が必要です。
また、「飛び込み営業」や「電話営業」しているような業者にも注意が必要です。
火災保険申請サポートを、相手業者の情報をしらべ、もし依頼する場合には説明をよく聞き、後ほどトラブルにならないように注意しましょう。
手数料の相場
調べてみると、火災保険申請サポートの手数料の相場は、給付金の30%~40%が相場のようです。
この相場より、低すぎたり高すぎる手数料を設定している場合は、疑ってかかった方が良いかもしれません。
安くない手数料を払ってまで火災保険申請サポートをするメリットはあるのでしょうか。
メリット
申告・請求漏れを防げる
サポートを行う会社は、申請が出来る事例などを今までの経験から知っているため、これは申請の対象になるのかならないのかが判断することが出来ます。
直近の自然災害の状況だけではなく、プロの視点から申請できる箇所を確認してくれるので、この箇所を申請し忘れたということがありません。
そんなところも申請できるの?という箇所も出てくるかもしれません。
必要書類や事故原因の特定のサポートをしてもらえる
保険会社への必要書類の準備や、事故原因の特定(過去の申請になると、いついつの何時頃この地域ではこんな天気だったなど)の証明もサポートしてもらえます。
個人では、先ほども述べたように昨日とか一週間前とか直近のことしか証明とか説明って難しいですよね。
否認・減額された際に対応してくれる
保険会社から、否認をされてしまうと個人であれば諦めるかと思います。
それを専門知識や証明するための根拠をサポートしてもらい、少しでも認定率を上げるための対応をしてくれます。
デメリット
手数料がかかる
なんといっても、保険給付金の3割~4割の手数料がかかるのが一番のデメリットです。
ただ、給付された保険金自体は、必ずしも修繕費用に使用しなくてはいけないわけではないので、諦められる箇所はそのままにしておくことで、浮いた分を手数料として払い本当に直したいところだけ修繕するのも手ですね。
申請した金額が絶対全額給付されるわけではないので、手数料を払ってでもプロのサポートをうけ認定率を上げて給付額を増やせるかもしれないことを考えたらメリットかもしれないです。
一番いいのは、自分で申請を全部できるのが良いのですが・・・。
大抵の業者は、完全成功報酬(給付されたときだけ)となっているので万が一、否認されて一切でないとなっても手数料は払う必要がないのでそこは安心ですね。
サポート業者を選び間違えるとトラブルになる
まさに今、センターが注意喚起しているものですね。
悪徳業者に引っかかってしまうと、保険金の損失だけではなく身も心も疲れ果ててしまいます。
それだけは避けないとですね。
信頼できる業者を選択しましょう。
トラブルを避けるための注意点
国民生活センターが発表している資料を見てみると以下のようなトラブル事例があるようです。
【事例1】申込時に手数料に関する説明がない
【事例2】クーリング・オフをしたところ、手数料は支払うようにいわれた
【事例3】保険金が少なくすぐに工事を頼めないと言ったら違約金を請求された
【事例4】保険金が支払われた後、事業者が修理工事を始めない
【事例5】うその理由で保険金を請求すると言われた
【事例6】修理の必要がないのに、不具合があるかのように言われた
いやぁこの事例のタイトルだけでひどいなと思いますね。資料にはもう少し細かく記載がありますので興味のある方は覗いてみてください。
上記の事例から次のことには注意しましょう。
申込時に手数料等についてしっかり説明があること
保険金が下りない場合の手数料、工事をしない場合に違約金はあるかなど、サポートを受ける上での料金説明がしっかりあること。
業者に不都合な部分の説明がなかったり、どう考えても自分が不利になるような契約内容なら注意が必要です。
工事契約が必須ではないこと
事例3のように工事をすぐ頼めないと言ったら違約金が請求されたりと、工事契約の絡む保険申請はトラブルが非常に多いです。
業者がすべて悪いわけではないですが、保険金が下りなかった場合などはどうなるか事前に確認することが大切です。
飛び込み営業、電話営業は避ける
もし、飛び込み営業や電話営業だった場合、「保険金を使って自己負担なく住宅修理ができる」と勧誘されてもすぐに契約をしない。
うその理由で保険金を請求することは絶対にやめる
考えればすぐわかることですが、うその理由で保険金を請求することは不正請求となり詐欺行為になります。
犯罪へ加担することになるので、うその理由での保険金請求の申請の話があった場合はやめましょう。
不安に思った場合やトラブルになった場合
これって不正では?など不安に思った場合や、万が一トラブルに巻き込まれてしまった場合は、速やかに消費者生活センター等に相談しましょう。
火災保険申請サポートの必要性
素人の保険加入者が被害の報告をする際に、どんな内容なら保険が下りるのか、何を準備したらいいのかをサポートをするためには必要だと思います。
相手は保険のプロなので、申請者が災害の被害にあった証明がうまくできなくて否認されてしまったりして本来受け取れるべき保険を受け取れないことを防ぐための一つの手段だと思います。
明らかに、自分で被害が説明・証明できる場合(昨日の台風でここが壊れた等)はサポートには頼らず自分で申請した方が間違いなくいいです。
まとめ
火災保険申請サポートで、悪徳業者もいるのは事実ですが法に則りしっかり対応してくれる業者がいるのも事実です。
信頼できる業者を探し、損をしないように火災保険申請サポートを利用しましょう。
自分で被害にあったのは1箇所だけかと思っていても、申請サポートのプロに依頼した場合、思いもしない箇所も申請できる場合もあり、サポート代を支払っても最初の給付金以上の額をもらえるかもしれません。
ただし、何度も言いますが、被害にあってしまって、これは火災保険使えるのかな?という申告する箇所や被害の証明が自分で出来る場合は、サポートには頼らず保険加入時の代理店や保険会社に直接連絡して確認を行いましょう。
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